第5回:「変数や関係式を使用したモデリング」
モデル内の寸法間の数学的な関係を関係式を使用して定義することができます。
【設計要件】
1.内形(Inner_D)は、外形(Outer_D)から肉厚
(変数:ThinnestWall)の2倍を引いたもの
2.Hole1は、全体の長さ(Length)の1/3
3.Hole1とHole2は同じ長さ
【手順】
1. Feature Managerの「アノテートアイテム」で、右クリックして、「フィーチャー寸法表示」をクリックします。
表示ー非表示/表示-スケッチ寸法がONにしてください。寸法名が表示されます。

2.関係する寸法の名前を変更します。
例えば、Φ100の寸法をダブルクリックして、寸法値変更のウィンドウを表示します。
寸法名を「Outer_D」に変更し、「OK」をクリックします。

3.グローバル変数(ThinnestWall)を追加します。
①ツールー関係式をクリックします。
②関係式のウィンドウが開きますので、表示を「寸法ビュー」にします。

③グローバル変数の欄に、「ThinnestWall」と入力し、値に「5」と入力します。
※「=」は自動的に入ります。

4.内径(Inner_D)の関係式「外形(Outer_D)-変数(ThinnestWall)*2を設定します。
①Inner_D@スケッチ3の値の欄をクリックします。
②値の90を削除して、「=」を入力します。
③続けて、「Outer_D@スケッチ1」をクリックします。(値にOuter_D@スケッチ1が入ります)
④続けて「-」を入力します。
⑤グローバル変数の「ThinnestWall」をクリックします。(「-」の後に、ThinnestWallが入ります)
⑥「*2」を入力し、「Enter」キーを押下します。

5.Hole1の値の欄に関係式(Length/3)を設定します。
6.Hole2の値の欄に関係式(=Hole1)を設定します。

7.グローバル変数「ThinnestWall」の値に「3」、全長(Length@ボス-押し出し1)の値に、「320」と入力し、
「OK」をクリックして、関係式のウィンドウを閉じます。

8.モデルの寸法が変更されているのが確認できます。

